被リンクチェックする方法まとめ
■被リンクチェックとは
被リンクチェックとは、参照されているリンク(被リンク)の数や質をチェックすること。
主に専用ツールで、自分のサイトがどの程度参照され、どんな内容でリンクされているのかチェックし、数値で把握する。
■被リンクチェックとページランクについて
すでにGoogleツールバーのページランクは完全廃止され、目に見える被リンクの指標がなくなりました。
なので、今後は被リンクチェックツールを使い、被リンクの数や質を把握することが大切になりました。
また、ページの重要度を測る指標として、ドメインオーソリティ、ページオーソリティがあり、SEOMOZのOpen Site Explorerでページの重要度を確認することが可能。
オーソリティは、リンクやソーシャル、コンテンツといった要素が使用され、Googleアルゴリズムが参考にされているようです。
https://moz.com/researchtools/ose/
ドメインのオーソリティとは、Mozというマーケティグ会社が出してる指標で、ドメインに対するGoogle検索エンジンからの評価を(100点~0点で)指標化したものになります。(Googleは非公認です。)ページのオーソリティとは、ページの指標化。
■被リンクチェックツール紹介
被リンクチェックできる有名ツールは以下です。
マイサイト被リンクチェックツール | 被リンクチェックの無料SEOツール hanasakigani.jp
⇒ディーボが提供する被リンクチェックツールhanasakiganiです。被リンク数や被リンクドメイン数がわかり、競合サイトの被リンク状況も比較できる有名SEOツールです。
・被リンクチェックツール – SEOTOOLS(SEOツールズ)
⇒自サイトの被リンク評価を簡易にチェックできアルファベットで判定してくれるツールです。
・被リンク元チェック – SEOチェキ!
⇒SEO関連ツールで有名なSEOチェキが提供する被リンクチェックツールです。「被リンク元チェック – SEOチェキ!」は残念ながら現在は停止中のようです。
・Majestic SEO
⇒サイトのリンクプロファイルを分析するのに役立つSEOツールです。
・Ahrefs
⇒質の低いリンクを見つけるために役立つSEOツールです。弊社でも活用してる使いやすい被リンク解析ツールです。
■まとめ
・Google検索ランキング要素で一番重要なのが被リンク
・被リンク対策をすることで、順位上昇しやすくなる
・なので、まず、自分のサイトの被リンクをチェックし競合サイトと被リンク状況を比較することが大切
・被リンクチェックして終わりではなく、上位サイトの被リンク状況(被リンクの数、質)に合わせてSEO対策しながら、上位化を目指すことが大切
meta(メタタグ)とは~HTML記述法とSEO効果(内部対策)
■meta(メタタグ)とは~HTML記述法とSEO効果
meta要素を正しく記述し、HTMLソースを最適化しながら、SEO対策を進めることが大切です。
今回は、metaタグの意味合い、metaタグのHTML・HTML5記述法、metaタグのSEO効果中心に解説する。
■metaタグとは?
metaタグとは、webページの設定や情報等を伝える、HTMLファイルのheadタグ内に記述するタグのことです。
metaタグは、複数の属性や属性値を指定し、webページのさまざまな設定や情報を検索エンジンのクローラーに伝えることが可能です。
metaタグは、「http-equiv」「nama」「content」「property」「charset」が主な属性。
metaタグは、「description」「keywords」の属性値が有名で、name属性で指定可能です。
■metaタグのHTML記述法
metaタグをHTMLファイルに記述するには、以下のような属性を使う方法がある。
・http-equiv属性
・name属性
・content属性
・property属性
・charset属性
■metaタグのSEO効果
・ページをインデックスさせない
質の低いページや不要なページを検索結果に表示させない(インデックスさせない)metaタグを指定し、SEO効果を高める。
※nofollow属性・noindexの使い方とポイント
・リンクを辿らせない
質の低いコンテンツへのリンクをクローラーに辿らせないmetaタグを指定し、SEO効果を高める。
metaタグを使って全部のリンクにまとめて適用する方法とa要素を使ってリンク毎に適用する2つの方法がある。
・検索クエリとの関連性向上
SEOキーワードを含むページ概要をmetaタグに記述し、検索クエリとの関連性を向上させる。
記述例:キーワード「SEO対策」の場合
<meta name="description" content="ホームページ上位化には、SEO対策が重要です。">
・SNS拡散効果向上
サイト情報をmetaタグに記述し、OGP設定によるFacebook等のソーシャルシェア効果を向上させSEO効果を高める。
※OGP設定とは
⇒OGPとはOpen Graph Protocolの略で、フェイスブックやツイッターなどのSNSでシェアされた際、そのページのタイトル、URL、概要、アイキャッチ画像を
意図したとおり、正しく表示させる仕組み。シェアされたときに、URLだけの場合よりも目立つためクリック率が上がる。
詳細はこちら
https://ferret-plus.com/610
・スマホページの最適化(モバイルフレンドリー)
スマホやタブレットなど、metaタグでモバイル端末ブラウザサイズに対応し、モバイルフレンドリーにしながらSEO効果を高める。
・文字化けを防ぐ
適切な文字コードmetaタグで指定し、ブラウザやクローラーによる文字化け認識を防ぎながらSEO効果を高める。
■Googleがサポートするmetaタグ
https://support.google.com/webmasters/answer/79812?hl=ja
・name属性
meta name description
meta name robots
meta name googlebot
meta name google
meta name google-site-verification
・http-equiv属性
meta http-equiv Content-Type
meta http-equiv refresh
上記、以外にもサポートされていますが、サポート外のmetaタグは無視される。
■metaタグの作成
・自分で作成する
HTMLファイル構築時に自分でコードを入力する方法。
・自動生成ツールを使う
上記のツールで自動的にmetaタグを生成させることが可能
SEOの基本
■SEOとは?
SEOとは、Search Engine Optimization の略で「検索エンジン最適化」を意味する。
つまり、SEO検索エンジンの仕様に合わせて、ホームページを最適化すること。
■SEO対策とは?
SEO対策とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンでホームページを上位表示させる対策のこと。
ホームページのリンクやコンテンツを中心に最適化することが重要となる。
SEO対策を適切に行い、検索順位を上げ、検索トラフィックを増やすことが大切。
シェア率が一番高いGoogle検索エンジンの仕様に沿ったSEO対策で、価値あるサイトを作り上げることがポイント。
■今と昔のSEO対策
現在、「コンテンツ」と「リンク」両方対策しないと順位上昇しずらい状況となっている。
一昔前は、リンク対策のみで順位上昇していた。
これは、検索順位を決定するGoogle検索エンジンの仕様(Googleアルゴリズム)が変更されたため。
Googleのアルゴリズムの変更で、上昇しやすいサイトが変わり、良いリンクと良いコンテンツが必要になったということ。
今後もGoogleの仕様は変わり、アルゴリズムも変更され続ける。
なので常にGoogleのアルゴリズムを把握し、SEO対策を進めながらホームページを最適化する必要がある。
Google検索アルゴリズムとは、200以上の要素で構成されたGoogle検索順位を決める仕組みのこと。
アルゴリズムは、日々調整され大きな変更がある場合、Google公式にアップデートのアナウンスをすることがある。
▼アルゴリズムアップデートの種類
ペンギンアップデート
⇒低品質なリンクやスパム中心に、サイトチェックされるアップデート
パンダアップデート
⇒低品質なコンテンツ中心に、サイトチェックされるアップデート
モバイルフレンドリーアップデート
⇒モバイル向けサイトに対し、モバイルフレンドリーチェックされるアップデート
Googleアルゴリズムアップデート
⇒大きな順位変動なのに、Google公式発表されず、名前も無いアップデート
▼被リンクを最適化する
アンカーテキストや関連性を最適化し、良質な被リンクを増やしながら、SEO対策を進める
▼コンテンツを最適化する(コンテンツSEO)
テキスト量や文章内容の分かりやすさ、見やすさ、発リンクの数などコンテンツ内容を最適化し、平均セッション時間や直帰率を改善しながらSEO対策を進める。
▼関連性を高める
「RankBrain」は、主に検索クエリとの関連性をさします。
ユーザーが入力する検索ワードと関連性の高いコンテンツを作りながら、SEO対策を進める。
Googleのアルゴリズムは、スマートフォン、フィーチャーフォンなどモバイル端末専用の、以下のようなアルゴリズムが存在する。
・テキストが小さすぎて読めません
・モバイル用viewportが設定されていない
・コンテンツの幅が画面を超えている
・リンク同士が近すぎる
これらは、モバイルフレンドリーテストで確認をすることができるアルゴリズム内容である。
これらの項目をチェックし、Google検索アルゴリズムに沿って改善しながら、スマートフォンなどのモバイルサイトを最適化しよう。
レイヤ3 クラスフルアドレッシング
http://www5e.biglobe.ne.jp/%257eaji/3min/22.html
■インターネットの管理者
復習
IPアドレスは、以下のような形になっている。
32ビットで4つのオクテットに分かれている。
その32ビットはネットワーク番号とホストの2つからなる。
順序もネットワーク、ホストの順番。
デバイスが所属するネットワーク番号と、そのネットワーク内でデバイスを識別する番号のこと。
ネットワーク番号は接続されているすべてのネットワークでユニークでなければならない。
論理アドレスは、ネットワーク管理者がつける。
つまり、すべてのネットワーク内でユニークになるように、アドレスを管理するネットワーク管理者が必要。
で、問題はインターネット。
あれは世界すべてのネットワークを統合化した、最大のネットワークだ。
もちろん、それぞれのネットワークはユニークなネットワーク番号を持たねばならない。
その管理団体を「ICANN」という。
ここで考えたポリシーに従って、実際に各ネットワークの要望に従って割り振るわけだ。
実際に割り振るのは、各地域、各国に存在するNIC(ネットワークインフォメーションセンター)が行う。
日本の場合、JPNIC。
■クラスフルアドレッシング
クラスとは、ネットワークの規模の分野だ。
NICは、ネットワークの要望にしたがって、IPアドレスを割り振るわけだがその時規模に応じてIPアドレスを割り振る。
このクラスによって、32ビットのうち何ビットがネットワーク番号かというのも決められる。
クラスAは最初の8ビット、つまり最初のオクテットがネットワーク番号で、残りがホスト番号だ。
クラスBは、16ビットと16ビット。
クラスCは24ビットと8ビットになる。
クラスDとクラスEは特別なアドレスで、商用には割り当てられない。
IPアドレスを要求するネットワークがあっても、このアドレスは使われない。
<どうやって区別するのか??>
最初のオクテットの先頭の何ビットかで判別する。
例えば、IPアドレス32ビットの先頭ビットと2ビット目が「10」ならばそれはクラスB。
この場合、クラスBの範囲は、
「10000000000000000000000000000000」~「10111111111111111111111111111111」
の
「128.0.0.0~191.255.255.255」
になる。
要するにIPアドレスを見れば、そのクラスがわかる。
ネットワーク番頭の部分のビットが少ないと、ホスト番号の部分のビット数が多くなる。
つまり、多くのホストを所有するネットワークになれる。
NICは大きい規模のネットワークにはAを、小さい規模にはCを割り振る。
このように、クラスに分けてIPアドレスを割り振る方式をフルクラスアドレッシングという。
■予約済みアドレス
特別な意味を持つため実際のホストに割り振ってはいけないアドレスがある。
ホスト番号のビットがすべて0になるアドレスと、ホスト番号のビットがすべて1のアドレスだ。
クラスCの「192.168.10」のネットワーク番号の場合、以下の二つのことだ。
それぞれ、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレスという。
ネットワークアドレスは、そのネットワーク自体を示す。
先ほどの例でいえば、「192.168.10」というネットワーク番号を与えられたネットワークそのもの。
これは、そのネットワークへの経路選択の際に使用する。
例えば、「192.168.10.1」へ運ぶときは「192.168.10.0」への経路を考えるということ。
他のネットワークからのパケット転送の際、いちいち「192.168.10」番ネットワークの1番宛などと考えるのは手間がかかる。
なので、192.168.10番へ届ける。
それから先は、192.168.10番ネットワークが考えればいい。
もう一つのブロードキャストアドレスは、そのネットワークすべてのホストを表す。
簡単にいえば、ネットワーク全体が受け取るためのアドレスだ。
実際にはありえないが、03-9999-9999と電話をすれば、東京中の電話が鳴るようなもの。
予約済みアドレスは他にもある。
これは、ICANNやNICが考えることだが、特定のネットワーク番号は割り振られない。
まずは、商用には使われないクラスDとクラスE。
そして、0番(0.0.0.0)ネットワーク、127番(127.0.0.0)ネットワークの2つだ。
クラスEとDは、マルチキャスト用と研究用。
さらに、255.255.255.255というすべてのネットワークに対するブロードキャストアドレス。
そして、プライベートアドレス。
255.255.255.255はすべてのホストを意味する。
<今日のポイント>
・インターネットで使用されるIPアドレスはICANNとNICが割り振る
・規模に応じた、フルクラスアドレッシングを行う
└先頭が0がクラスA。政府機関・大企業向け
└先頭が10がクラスB。中規模企業向け
└先頭が110がクラスC。小規模企業・プロバイダ向け
└先頭が1110がクラスD。マルチキャスト用
└先頭が1111がクラスE。研究用
・クラスによりネットワーク番号を示すビット数が違う
・ホスト番号の部分はそのネットワークの管理者が割り振る
・ホスト番号のビットがすべて0はネットワークアドレス
・ホスト番号のビットがすべて1はブロードキャストアドレス
レイヤ3 IPアドレッシング
http://www5e.biglobe.ne.jp/%257eaji/3min/21.html
レイヤ3は論理アドレスを決定する。(階層型アドレス)
論理アドレスの特徴
⇒物理アドレスは単なるユニークなビット列でしかない。
一方、論理アドレスはそのアドレス事態に意味がある。
「何処の誰?」という情報。
上記のように、「何処の誰」という情報は積み上げることができる。
なので、階層型と呼ばれている。
更に特徴として、論理アドレスはネットワーク管理者がつけるという点。
MACアドレスはIEEEがつけたベンダーコードと、ベンダーがつけた割り当てコードから成り立っていた。
使用する側は変更不可だった。
※NICに付けられたアドレス
だが、論理アドレスは、そのネットワーク管理者が必要に応じて自由に付けることができる。
そして、論理アドレスはNICにではなく、各デバイスのネットワークとの接続点ごとにつける。
<接続点ごとってつまり、NICってことでは??>
物理アドレスと違う点は、例えばNICが故障して違うNICに変えたとしても、同じ論理アドレスを持つ。
なのでネットワークの接続点ごと。なのだ。
パソコンが1枚のNICだけだった場合は、一つの論理アドレス。
そのパソコンが2枚のNICを持っていた場合、2つの論理アドレスを持つことになる。
そして、論理アドレスは「何処の誰」であるため、
デバイスの所属するネットワークが変わった場合、論理アドレスも変わる。
更に、レイヤ3にはいくつかのプロトコルがある。
なので、プロトコルごとに論理アドレスの体系が違う。
プロトコルが違うと、アドレスも変わってしまうので、何らかの変換作業が必要になる。
■何処の、誰?
どのプロトコルを使うにしろ、論理アドレスは所属するネットワークの番号+ホストの番号という形になる。
何処の⇒ネットワークの番号
誰⇒ホストの番号
ネットワーク番号は接続されているすべてのネットワークでユニークでなければならない。
接続されているすべてのネットワークでユニークなので、相互に通信しあわない独立したネットワークであれば同じでも構わない。
なぜなら、通信するとき区別が必要ないから。
一方ホストの番号は、所属するネットワーク内でユニークでなければならない。
例えば、「新宿」とういホスト名でも、「東京都新宿」「京都府新宿」と件名から書けば区別することができる。
なので違うネットワークに同じホスト番号をもつものがいても、ネットワーク番号が違うから結果的にユニークとなる。
MACアドレスは16進数12桁、48ビットであった。
IPアドレスは、今現在使われているバージョン4は32ビットである。
未来には、バージョン6に変わる。
なので、IPアドレスは32ビットと覚えておいて今のところは問題ない。
IPアドレスは10進数で表記されるので、実態がビットであるということを忘れてしまうことがある。
でもIPアドレスは32ビットだ。
つまり、以下のような形となる。
少し見やすくするとこんな感じ
実際にIPアドレスを表記する際は、以下のようになる。
つまり、バイトごとに10進数にして表記する。
そして、各バイトの間にはドットを入れる。
上記の例ならば、172.5.34.11と表記する。
この1バイトごとに区切りをIPアドレスではオクテットという。
<今日のポイント>
・レイヤ3の論理アドレスの特徴
└階層型である
└ネットワーク管理者がアドレスを割り振る
└デバイスの接続点ごとに1つ割り振られる
└場所に依存するので、場所が変わるとアドレスも変わる
└ネットワーク番号は全ネットワーク内でユニーク
└ホスト番号は、そのネットワーク内でユニーク
・IPアドレスは32ビット
・8ビットを1オクテットとして、4つのオクテットに分割して表記
・各オクテット毎に10進数にして、間に区切りのドットを付ける。
レイヤ3 概要
レイヤ3 概要
■ネットワーク
ネットワークとは
⇒何かと何かが網目状に繋がっていて何かを運ぶこと
コンピュータネットワークでのネットワークとは
⇒コンピュータや各デバイスをメディアで相互接続した論理的なグループのこと
論理的なグループとは?
例えば、A市B区C町1番地2丁目3番という場所に住んでいるとする。
つまり、A市というネットワークが存在し、そのネットワークに所属していることになる。
つまりネットワークとは、パソコンが所属している場所ということになる。
レイヤ2はそのネットワーク内での相互通信の方法だった。
レイヤ3は、ネットワーク間の相互通信の方法になる。
このような相互通信したネットワークのことをインターネットワークという。
■インターネットワーク
今世界を繋いでいるインターネットは、世界中数百万個の小さなネットワークを繋いだインターネットワークだ。
では、なぜ小さなネットワークに分ける必要があるのか?
例
先ほどの住所の例でいうと、A市というネットワークの中に、さらに小さなB区というネットワークがあって、さらにC町というネットワークがある。
<世界は一つ、A市だけでいいのでは?>
小さな市ならいいが、大きな市だとより小さく分けないと大変。
なぜなら、いきなり番地とかになると、A市122365478番地とかになってしまう。
より、小さく分けることで、制御を簡単にする必要がある。
ネットワークの場合、トラフィックの制御のため。
トラフィック=交通量(アクセス量)
大きな単位で制御してしまうと、トラフィックは膨大な量になる。
なので、小さい単位で、外に出なくてもいいようなものを外に出さないという制御が必要。
MACアドレスの欠点
⇒アドレスと実際の機器の場所が無関係
つまり、アドレスを見ただけでは、実際の機器の場所がわからない。
そうなると、何処に誰がいるか、という管理が大変になる。
よって、レイヤ3の論理アドレスはその辺をカバーしている。
階層型アドレッシングという方式。
論理アドレスは、何処のという情報と誰という情報の大きく2つの情報から成り立っている。
ネットワーク1に属するAというPCの論理アドレスは、「1のA」
ネットワーク2に属するXというPCの論理アドレスは、「2のX」となる。
アドレスにどの場所の誰かという情報が両方入っている。
MACアドレスが持っている情報は
⇒作ったベンダと製造番号
つまり、MACアドレスは確かに世界中でユニークなアドレスだが、「誰?」しか分からない。
「何処の?」がない。
これがMACアドレスの欠点。
さらに論理アドレスは、より細かく分けることができる。
「ネットワーク1」内部の「ネットワークあ」内部の「ネットワーク¥」内部の「Z番」と複数のネットワーク情報を持つことができる。
論理アドレスを使うことにより、「何処の、誰」という宛先が明確になりインターネットワーク内でのデータの転送が可能になる。
そして、この論理アドレッシング、階層型の利点は経路探索がしやすいということ。
■経路選択
インターネットワークは複数のネットワークが接続されている。
となると、宛先を届けるために複数のネットワークを経由していく必要がある。
「あ」から「い」へデータ転送するには、「A」から「F」の6つのネットワーク、そして12本のリンクをたどっていくわけだ。
この通る道筋のことを経路という。
ここで論理アドレスが生きてくる。
例えば、「い」は「Yのい」なので、まず「ネットワークY」に運ぶ経路を考えればいい。
身近な例
電話番号は論理アドレスにような階層型の番号だ。
例えば、0123-45-67899の場合。
NTT局は、千歳市付近の局と接続する。
次は、市内局番が45だから、千歳市付近の45局だということが判明する。
で、千歳付近の45局の6789番の電話機と接続する。
これをネットワークに置き換えると、0123-45-6789というアドレスは、
「0123番ネットワーク(千歳市)」の「45番ネットワーク(45局」の「6789デバイス」となる。
結果、どうやって運ぶかもわかりやすい。
そして、どうやって運ぶかはというのを考えるのがルータ。
■ルータ
ルータは宛先への最適な経路を選択する能力を持つ。
宛先への距離、使用するメディアの転送速度、トラフィック量、信頼性などを考慮してよりよりルートを探し出すのだ。
ブリッジやスイッチよりも1段上のデバイス。
このように経路を探し出すことをルーティングという。
そして、ルータはデータを受け取ったポートから、探し出した最適な経路にしたがって、適切なポートから送り出す。
スイッチとよく似ているが、スイッチがMACアドレスに基づいてスイッチングを行うのに対して、ルータはレイヤ3の論理アドレスに基づいてスイッチングを行う。
インターネットワークでの通信、つまりネットワーク間の通信にはルータが必要。
逆説的にいうならば、ルータがなければネットワーク間の接続は不可能。
ルータはネットワークとネットワークを繋ぐ経路を探し出す。
つまりルータがないとその経路ができない。
ネットワークとネットワークがハブで接続されていたとしても、「ネットワークAの1」と「ネットワークBの2」は相互通信できない。
ネットワークとは、論理的なグループだ。
同じグループ以外からはルータを経由しないと相互通信できない。そういうルールとなっている。
<今日のポイント>
・ネットワーク間、インターネットワーク間での接続をレイヤ3は担当する
・膨大なトラフィックを制御するため、小さなネットワークに分ける必要がある
・レイヤ3は論理アドレスを使う
・論理アドレスは階層型アドレッシングで、どこの誰、という情報をもつ
・ルータがネットワーク間を接続する
・ルータは最適な経路を選択し、スイッチングを行う
・ルータがなければネットワーク間の接続は行えない
レイヤ2 スイッチ
■スイッチとブリッジとハブ
スイッチ
⇒電気のスイッチと同じ、切り替えという意味
電車の切り替えポイントと例えると表現しやすい。
ネットワークの場合、切り替えられる電車がデータ。レールがメディアもしくは回路ということになる。
これをスイッチングという。
ここで説明するのはレイヤ2スイッチという。
一般的にはスイッチング・ハブと呼ばれる。
しかし、機能的にはブリッジに近い。
■スイッチの機能
復習
ブリッジの機能
⇒MACアドレスでフィルタリングする。
ブリッジを通過するフレームか、通させないフレームか判断して。
宛先が送信元と同じ側にあれば他には送らない。
違うならば、他へすべて送る。
スイッチも同様にMACアドレスによるフィルタリングを行う。
異なる点はマルチポートという点。
ブリッジは通すか通さないかの二択しか行わなかったが、ポート密度の高いスイッチは、どのポートに送るかまで判断する。
※ポート密度=ポートの数のこと
スイッチは、ポートとポートを直接つなげてしまう形になる。
ブリッジが通すか通さないかの関所でしかなかったのに、スイッチはどこに行けばいいか、の案内までやってくれる。
ただ、アドレステーブルの作り方はブリッジと同じ。
要するに、受信したらその宛先とポートを覚えていく。
また複数のデバイスが同時に送信可能。
送信元と宛先が1対1で接続されている形になる。
図の例の場合、例えばAがC宛に送信した場合、フレームを受け取ったポートの受信機と、C宛に送信するポートの送信機とが接続される。
送信機と受信機、別々に接続が可能ということ。
ただし、以下のような図の場合はだめ。
AとBは、ハブがあるから直接は接続できなくなる。
<1つのポートに2つにデバイスが接続されているときはどうなるのか?>
あまり違いはない、スイッチはAとBの2つのMACアドレスと1番ポートと対応させることになる。
アドレステーブルは以下のようになる。
スイッチは宛先が繋がっているポートだかしかフレームを送信しない。ということ。
■ストアアンドフォワード
画像
上の画像のように、同じ宛先に送信する場合、普通に送った場合は衝突が発生する。
しかし、スイッチはバッファメモリを持っている。
なので、一時的に保存をして伝送路が空くのを待つことができる。
このようになる
画像
画像
つまり、空くのを待ってから送信が行われる。
ただのハブと大きく異なる点である。
ハブにはバッファメモリは存在しないから、一時退避できない。
このようにバッファリングを行う方式のことを、ストアアンドフォワード方式という。
あるポートから、宛先に接続されているポートへフレームを送ることをフォワードという。
スイッチ内部でのフレームの移動を指す言葉。
ストア(貯める)して、フォワード(送る)という方式。
現在のスイッチは、この方式が多い。
理由は、ファストイーサネットの下位互換性だ。
※ファストイーサネットの下位互換性
⇒通常のイーサネットの機器と、ファストイーサネットの機器が混在できること
つまり、ポートによっては10Mbpsと100Mbpsが混在する。
そうすると、10Mbps側がボトルネックとなる。
画像
ファストイーサネット側から100Mbpsで送られてきても、イーサネット側で10Mbpsしか通らない。
なので、送り切れない90Mbps分を一時貯めておく必要がある。
ストアアンドフォワード以外にも、カットスルー方式とフラグメントフリー方式がある。
ストアアンドフォワード方式は、フレームを一時記憶するための遅延時間必要。
カットスルー方式
⇒バッファせずに宛先を確認した時点で送信する方法。
遅延はないが、エラーフレームとなる可能性がある。
帯域幅の違うメディア同士では使えない。
フラグメントフリー方式
⇒基本はカットスルーだが、64バイトまでバッファしエラーチェックする。
イーサネットで一番多いショートフレーム(64バイト以下のエラーフレーム)を除去できる。
■全二重イーサネット
スイッチは、スイッチング機能により事実上1対1の通信を行う。
かつ、ストアアンドフォワード方式だ。
つまり、衝突が発生しない。
※送信元の送信機と宛先の受信機が接続されていて、同じ宛先に送ったとしても、ストアアンドフォワード方式で衝突が回避される。
つまり、スイッチを使えば、送信しながらでも受信ができる、ということ。
これを、「全二重通信」という。
全二重通信になると、送受信が同時にできるため、効率があがる。
スイッチを使えば全二重が可能だが、必ずできるわけではない。
いくつかの条件がある。
1つ目は、スイッチのポートとデバイスが1対1でない場合。
画像
ハブは、送信用の伝送路と、受信用の伝送路の2本を持っていない。
CとD間では全二重通信が可能だが、AとBでは行えない。
もう1つはNICが対応していない場合。
最近のNICはほとんどが対応しているが、昔のNICだと半二重通信しか行えないものもある。
<どうやったら確認できるの?>
デバイスマネージャーのネットワークアダプタのプロパティに表示されている。
画像
Full Duplexが選択可能ならば、それは全二重通信に対応したNICである。
また、スイッチだからと言って、必ずしも全二重通信にしなければならないわけではない。
■スイッチの利点
スイッチは、宛先が繋がっているポートだけしかフレームを送信できない。送る先を限定できる。
送信元と宛先が1対1で接続されているような状態。
だから衝突が発生しない。
つまり、衝突ドメインを区切ることができる。(※ブリッジと同じ)
ブリッジと異なる点は、マルチポートつまりポート1つ1つが衝突ドメインという点。
なので、1ポートにつき1デバイスしか接続できなかった場合、そのメディアを独占できる。
画像
デバイスとスイッチのポート間のメディアは帯域幅を効果的に使用できる。
さらに、スイッチを使った全二重通信の場合、CSMA/CDを無視できるというのもスイッチの利点だ。
CSMA/CDは衝突を前提としたアクセス制御方式だ。
全二重ならば必要ない。なので、CSMA/CDであったいらない手順を追う必要がない。
例えば、キャリア検知にかかる時間、多重アクセスのための待ち時間など。
更にスイッチは、複数のデバイスが同時に送信可能だ。
もう一つ付け加えるとハブと簡単に交換できるという点。
特に設定をしたり、トポロジを変えたりする必要がない。
なので、ネットワークの効率を上げたい場合、単にハブをスイッチに変えるだけでよい。
▼スイッチの欠点
スイッチの欠点はブリッジと同じで、フレームの読み取りの時間分だけ遅延が発生するということ。
ブロードキャストを止めることができないこと。
<今日のポイント>
・スイッチはスイッチングを行うデバイス
・ブリッジと同様にアドレステーブルを作成する
・宛先が繋がっているポートだけしかフレームを送信しないため、送信元と宛先を直接繋ぐ形になる
・複数のデバイスが同時に送信可能
・ストアアンドフォワード方式により、衝突が発生しない
・全二重通信が可能になる
・スイッチは衝突ドメインを分割することにより、利用効率を上昇させる
・フレーム読み取りの時間だけ遅延が発生する
・ブロードキャストを止めることができない